園芸

面倒な草むしりからの解放 ケース別にみる効果的な草とり方法

草むしりで苦労する人

敵を知り己を知れば百戦危うからず...

 

こんにちは。とーやです。

 

我が家の庭には天然芝を張っているんですが、

天然芝から出てくる雑草退治がとにかく大変でした。

 

1ヵ月ほど雑草と戦っていたのですが、あまりの再生速度にあえなくダウン...

 

そこで、とある方法を試したら雑草の量が格段に減りました。

 

今回は、天然芝の草とりで苦戦した内容とおススメ草とり方法を紹介します。

 

天然芝での草とり方法

草とりはいくつか方法がありますが、天然芝の上では選択できない草とり方法もあります。

どの方法が適しているかざっくり紹介します。

 

まず天然芝の草とりをする上で、実施できる草取り方法は次のとおりです。

草取りの方法

  • むしる(手で抜く)
  • 刈り取る
  • 耕す
  • 除草剤

 

むしる(手で抜く)

草むしりをしている

言わずと知れた雑草とりの代名詞「草むしり」です。

なんの道具も必要とせず、とにかく己の肉体を道具としてひたすら雑草と戦う手法です。

 

メリット

  • 道具がいらない
  • どんな場所でもできる
  • 草を完全に除去することができる

 

デメリット

  • 肉体疲労が大きい
  • 広範囲だと効率が悪い
  • 草が細かすぎると効率が悪い

原始的な草むしりですが、やはり効率の悪さと肉体的にきついことで中々おススメしにくいです。

しかし、道具が使えない狭い場所や芝生上に生えた雑草など、特定の場所についてはこの方法をとらざるを得ないことがあります。

 

 

余談ですが、我が家の草取りの戦いは、除草剤を使うことができませんでした...

なので、地道な草むしりで長い長い戦いを挑んでいたのです。

 

刈り取る

カマで草を刈り取っている

カマや刈り払い機で、地面から上に出ている草を刈り取る方法です。

 

メリット

  • 丈の長くなった草を除草するのに効率が良い
  • 広範囲の除草も効率よくできる

 

デメリット

  • 根っこが取れないので、草がまた再生する
  • 丈が短い草を除草する時は効率が悪い

この方法は、草を完全に除去しなくてもいいけど、見栄えの悪い草をある程度短くして見栄え良くするときにおススメです。

なので、天然芝の草とりというよりも畑の畔などを草とりするときに効果的です。

 

除草剤

雑草に除草剤をかけている

除草剤を撒く方法です。

この方法は、最も手間がかからなくてかつ効果がある方法です。

 

メリット

  • 広範囲の除草の際に効率が良い
  • 草の丈に関わらず効果がある
  • 1回やれば数か月は効果が持続する
  • 肉体疲労はが少なくて済む

 

デメリット

  • 他の植物を育てている場所には使えない
  • コストがかかる
  • 枯れた草が自然になくなるわけではないので、枯れた草の除去は必要
  • 近隣住宅へも影響する可能性がある

除草剤を散布することで、簡単に広範囲の除草をすることができます。

「この場所では園芸や菜園をすることはない」と決めているところを除草するには一番効果的です。

 

しかし、育てている植物が近くにあるところに除草剤を散布すると育成している作物に影響を及ぼす可能性があるのでおススメできません。

デメリットにもある近隣住宅で植物を育てている場合も、万が一の影響があると困るのでおススメはできないです。

 

また、液体を散布して葉から枯らすタイプの除草剤であれば、土壌への影響は少なくて済むのですが、地面に撒く顆粒タイプの除草剤は土壌へも影響します。

顆粒タイプの除草剤を撒いた場所は、除草剤の種類にもよりますが1年ほどは植物を育てられなくなる可能性があるので、十分に注意が必要です。

 

以上が、天然芝の上で実施できそうな除草方法でした。

天然芝上では実施できないですが、畑などをやる地面の上で効果的な草とり方法も参考までご紹介します。

 

耕す

クワで地面を耕している

一見、草とり?という風に思われますが、場合によっては効果的な除草方法です。

 

メリット

  • 細かい新芽を除草する際に効率が良い
  • 畑を作る際には土を耕すのと除草を一度にできる

 

デメリット

  • 草の丈が長いと逆効果となる
  • クワでやる場合は重労働となる
  • 地面の上の場所でないとできない。(芝生や砂利コンクリート上は×)

雑草の新芽は、手で抜くには細々しすぎていて効率が悪く、刈り取るにも背が低すぎて効率が悪い。かといって放っておくこともできないので苦戦します。

そんな時は地面ごと耕してしまえば効果的です。

 

植物を根や種を地面に埋めたら雑草が出てしまうんじゃないかと思いますが、

まだ弱い新芽は、耕して土に埋めてしまうと光合成ができなくなり、やがて枯れて地面に分解されます。

 

しかし、既に丈が10cmを超えるような育ってきた草を埋めるのは逆効果です。

ある程度育った草は、地面に埋めても枯れずにまた根を張って地上に出てきます。

 

新芽のうちにしか使えないですが、広範囲の細かい雑草を除去するにはおススメの方法です。

 

芝生に生えていた雑草の種類と対処法

雑草だらけの芝生

簡単に除草の方法について紹介しましたが、我が家で実施した除草方法は「むしる」と「刈り取る」の2つの方法です。

 

芝専用の除草剤もありますが、「天然芝」を張って1年目はまだ芝自体が弱く、芝専用の除草剤とはいえ薬剤に負けてしまう可能性があります。

なので、残念ながら使用することができませんでした。

 

そこで延々と「むしる」草取りを実施していたのですが、草の伸びるスピードがすさまじく、どうにも除草作業が追い付かなくなってしまい、除草方法を変更しました。

 

その方法は「雑草の特性にあった除草をする」ことです。

 

この方法に変更する前は、「根っこから草を抜くことを意識」していたために、茎からちぎれてしまった草の除去などには倍以上の時間がかかり、作業時間のわりに効果が低かったのです。

しかし、「雑草の特性にあった除草をする」ことで除草にかかる時間が減ったのにも関わらず雑草が生えてきにくくなり効果も上がったのです。

 

それでは我が家の芝の上で苦戦した雑草とその対処法について紹介します。

 

まず、我が家の庭に生えていた雑草で特に苦戦したのはこいつらです。

  • エノコログサ
  • メヒシバ
  • スギナ

 

エノコログサ

庭に生えているエノコログサ

通称「ねこじゃらし」と呼ばれる植物です。

みなさんも見たことあると思います。

夏の暑さに強い雑草で、6月~9月ぐらいに成長し10月には穂先の種を地面へまき散らします。

エノコログサの対処法ですが、根のすぐ上にある「成長点を刈り取る」です。

 

植物はそれぞれ「成長点」というものがあり、この成長点よりも下を刈り取ると再生できずに弱っていきます。

 

エノコログサが属するイネ科の植物は、成長点が根のすぐ上にあります。

 

成長点が低い位置にあるため、草刈りで上の方だけ刈ってもすぐに再生してしまうし、草むしりで根っこから引き抜けずにちぎれた場合も再生します。

 

この「成長点」よりも下を刈り取ることで効果的に除草することが可能です。

 

やり方としては、カマやハサミなどを、地面の中に突き刺すイメージで草の根の上を刈り取ります。

 

道具を使わずに草むしりすると、芝に根が絡まって根っこから抜くのが困難となり、何度もほじくってようやく根っこからとるという感じでした。

しかし、この方法なら芝生の中にハサミを突っ込んで一発でジョキリと切り取るだけ。

 

作業効率が何倍もあがりました。

 

メヒシバ

庭に生えているメヒシバ

先ほどのエノコログサによく似ている植物ですが、猫じゃらしとなる穂の部分が異なり、5本ほどに枝分かれした細い穂出ている形状をしています。

 

このメヒシバもイネ科であるため、対処法はエノコログサと同じです。

 

しかし、エノコログサと異なって厄介なのは、繁殖力が半端ないことです。

 

メヒシバの種は気温15度~45度の間で発芽する性質があるため、夏場にはほぼ間違いなく発芽します。

茎は地面に這うように伸びていき、伸びた先の茎から根っこをおろしてどんどん横に広がっていきます。

放置すると、広範囲に根を張り取り返しのつかないことになります。

 

スギナ

地面に生えているスギナ

スギナは春になると土手などで見かけるツクシと同じ植物です。

松葉のように細長い葉が何本も上に向かって生えた見た目をしています。

 

地下茎という土中に茎を這わせて繁殖していきます。

同じ茎からはツクシが出てきて胞子を飛ばし、夏はスギナが出てきて光合成をします。

 

スギナは非常にちぎれやすく、また地下茎で繋がっているので手で抜いても効果はありません。

なので、抜くのをあきらめて芝と一緒に芝刈り機で刈り取ることにしました。

幸いスギナは見た目が芝みたいに細かい葉をしているため、一緒に刈り取ることで目立ちにくいです。

 

また、地下茎の植物は、光合成をする葉を除去し続けることで地下茎自体が次第に弱っていき、いずれは土中で枯れてしまいます。

 

時間はかかりますが、根気よく刈り取ることで除去します。

 

スベリヒユ

庭に生えているスベリヒユ

完全に余談ですが、スベリヒユという雑草も庭に結構生えています。

根っこも浅く特段除去に苦労するわけではなかったですが、なんと食用になるということで紹介したいと思います。

 

スベリヒユ科に属しており、多肉植物のような見た目をしています。

食用として有名らしく、北欧などではポピュラーな食材として親しまれているそうです。

厳密には北欧で食されているのは食用に栽培されたスベリヒユなのですが、雑草として庭に生えているモノも問題なく食べることができます。

 

実際に食べてみた感想は、粘り気がありクセもすくなくおいしく食べられます。

粘り気も含め味の印象はモロヘイヤといったところでしょうか。

 

スベリヒユのすごいところは、栄養素です。

青魚に豊富に含まれていることで有名なDHAやEPAといった栄養素を含むオメガ3という栄養素を含んでいます

中々摂取しにくいオメガ3の栄養素を庭先で採れるというのは素晴らしいですね。

しかし、このオメガ3は熱に弱いため、長時間高温で調理すると栄養素が損失してしまいます。

なので、油で揚げるなどはせずに、お湯で簡単に茹でて食べるのがいいでしょう。

一応生でも食べられるようなので、お湯で茹でるのはサッとで大丈夫です。

 

生食については、食べられないことはないですが、尿路結石等の原因となるシュウ酸を多く含むため、食べ過ぎは禁物です。

 

スベリヒユに含まれるシュウ酸は水溶性であるため、湯がいて水洗いすればほとんど落とすことがきます。

シュウ酸を落とすためにも茹でて食べるようにしましょう。

まとめ

今回は、芝生に生えていた雑草対策について、効率よく除草するための方法について紹介しました。

ポイントは次のとおりです。

ポイント

  • 天然芝上で実施できる除草方法を知る
  • 植物の特性に応じて除草方法を変更する
    • エノコログサ、メヒシバのようなイネ科の植物 ⇒ 成長点から刈り取る
    • スギナのような地下茎の植物 ⇒ 根気よく刈り続ける
    • スベリヒユのような食べられる植物 ⇒ 食べる(笑)

植物だけでなく、どんなものにも特性があります。

今回はその特性を除去することに使いましたが、特性を活かすことができれば何事も効果的に楽しく取り組むことができると思います。

今後も色々な発見があったら、紹介していきたいと思います。

以上、とーやでした。バイバイ!

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