園芸

失敗したから分かる!芝張りで最初にやっておくべきこと

キレイな芝生に憧れる

苦労した分、充実感がある...

 

こんにちは、とーやです。

我が家は庭で子どもたちが安全に遊べるようにと天然芝を張りました。

念願の芝生だー!今年の夏は芝生の上でバーベキューや花火をやるぞーと期待を膨らませて芝貼りをしたんですが...

 

結果は失敗。

 

夏に庭一面を緑にすることはおろか、管理でとても大変な目に遭いました...

 

何が大変だったかは後ほど紹介しますが、

とても大変な目にあっても、やっぱり天然芝を張ってよかったと思っています。

 

ん?なんで大変な思いをしたのに...「もう嫌だ!」ってならないの?かと疑問に思うかもしれません。

 

今回は、なぜ芝貼りに失敗したのかその内容と解決方法。

また、失敗してでも天然芝を張ってみてよかった理由についてもお話します!

 

これから芝を張る人の苦労が少しでも減ること。また、天然芝の上で過ごすことで、生活にゆとりができる人が増えれば嬉しいです!

 

我が家が天然芝を選んだ理由

キレイに管理された天然芝の庭

まず我が家がなぜ天然芝を選んだのかお話します。

我が家を立てた時に庭に天然芝と人工芝のどちらを張るか、最初は悩んでいましたが、、

 

結果、天然芝を選びました。理由は次のとおりです。

  • 不自然にならない
  • 毎年生え変わるのでキレイ
  • DIYでも実践しやすい
  • バーベキューや花火を気を使わずにできる

不自然にならない

天然芝は、生きているため夏場は青々とした芝となりますが、冬場は枯れて地面と同じような色になります。

 

一方、人工芝は人工なので一年中青々としています。

どうせ夏場しか芝の上で過ごすことはないでしょうし、芝の色が枯れた色をしていようが青々としていようが関係ないと思う人は多いかと思います。

 

私は、"サステナブルな暮らしを目指す" をモットーに、ストレスの多い社会で生活ですら疲れて適当に生きることが無いよう、"暮らし自体"を楽しみたいと思ってます。

 

日本に四季があるならば、四季に寄り添った生活をして、それぞれの季節を楽しむ。

 

こういった点から、庭先であれ不自然な風景があることはあまり歓迎できませんでした。

 

なので、人工芝ではなく天然芝を選びました。

 

毎年生え変わるのでキレイ

天然芝は、先ほど記述したとおり毎年冬になると枯れて、春から夏にかけて新しく生え変わります。

 

屋外にあるため、もちろん雨や風で汚れます。

しかし、汚れた芝は成長するにつれて刈り取られ、キレイな新芽が新たに出てくるので、毎年気持ちよく芝生で過ごすことができます。

 

人工芝は、最近のモノはよくできているので、汚れにくく抗菌。また、水で洗い流すことができるので、こちらもキレイに保つことができます。

 

しかし、屋外に張りっぱなしの人工芝。よっぽどこまめにキレイにしない限り、毎年汚れが蓄積していきます。

 

人工芝を張って最初の数年はキレイだったのに、5年以上経つとお世辞にもキレイとは言えない汚れが溜まった芝生になってしまいます。

これでは、毎年気持ちよく芝生の上で過ごすことはできないですよね。

 

DIYでも実践しやすい

我が家は田舎にあるため、庭の敷地もそれなりに広く、広範囲に芝を張りました。

その際に、問題となったのが芝張りの費用と労力です。

 

人工芝は張り直しがきかないので、最初に丁寧な整地作業が求められます。

石や草の多い土地では、全てを除去しなければ人工芝の表面がボコボコになってしまうのです。

 

我が家でも人工芝こそ張りませんでしたが、防草シートを張るために整地をやりました。

石だらけの庭の整地

狭い範囲ですらも小石の多い庭の整地は途方もない作業です。(子どもも一生懸命手伝ってくれました)

 

狭い範囲ならまだ人力でやれるかもしれませんが、広い範囲となるととても人力ではやりきれません。

その点天然芝であれば、地面の上に芝を張るのでそこまで精密な整地作業は必要ありません。

 

広範囲の庭でもDIYで実施でき、コストを抑えることができます。

 

バーベキューや花火なども気を使わずにできる

自宅に庭があるなら、やりたいのがバーベキューや花火ですよね。

 

人工芝だと見た目は芝ですが、素材はプラスチックでできているため、火気によって溶けたり、焦げたりする危険性があります。

部分的な張替えもできなくはないですが、張り替えるとムラになったりと、いずれにせよ見栄え良くないので、人工芝での火気の取扱いは十分な注意が必要です。

 

でもバーベキューや花火なんかは友人や親せきを招いてやったりすることも多く、他の人の動きにも気を使いながらできるものでもありません。

 

その点、天然芝は全く気を使う必要はありません。

葉に多くの水分を含んでいるため、まず燃えることはありませんし、万が一焦がしてしまったとしても、成長して葉が伸びれば表面の汚れたところは刈り取れるので、またキレイな芝に再生することができます。

 

天然芝のデメリット

草むしりで苦労する人

天然芝のデメリットといえば、もう既に語り尽くされているとおり、その管理の大変さです。

私が自分で芝を張ってみて大変だったり、気になったのは次のものです。

  • 毎日の水やり
  • 芝刈り
  • 芝の不揃い
  • そして何よりもぶっちぎりで草取り

毎日の水やり

芝を張って根付くまでは、毎日かかさず水やりが必要です。

 

それも大量の...

 

皆さんも小学校の時などに花壇にじょうろで水やりをした経験があるかと思いますが

あんな量では到底たりません。

 

もう水浸しになるくらい水を上げないといけないのです。

 

もちろん大量に水をあげるとなるとかなり時間がかかります。

範囲が広いとなるとなおさらです。

 

毎日大体15分~20分くらいは水をあげていたでしょうか。(水を出しっぱなし

している時間です。シャワーの準備などを含めると30分近く外に出ています。)

 

大変な作業というわけではないですが、毎日水をあげるだけに時間を取られるのは中々キツイものがありました。

 

実際、水を上げ忘れる日もあったりして、結果芝生の育ちにムラができてしまいました。

 

あと、水やり中に3歳と1歳の子どもが乱入してきて、子どもも水浸しで足元はドロだらけ...

水やりのあとはお風呂に直行という流れも少し面倒でした(笑)

(子どもは喜んでいたので、面倒でも立入禁止などの措置はあえてとりませんでした。)

 

芝刈り

芝を張った年は根付かせる方がメインのため、そんなにやりませんでした。

しかし、ちゃんと生えそろってこまめな芝刈りが必要になってくると

毎週のように芝刈りをする必要があります。

 

また、芝刈り機の有無によって作業の大変さが段違いになります。

 

我が家も最初は、剪定ばさみのようなもので芝刈りをしていましたが、中腰のために腰に負担がかかること、芝の長さが不揃いになることから断念。

 

電動の芝刈り機を買うことにしました。

 

そして我が家の3歳児は芝刈りをいたく気に入ったようで、大人と一緒に楽しそうに押しています(笑)

 

芝の不揃い

天然芝はランナーというものを伸ばして自分で範囲を拡大していきます。

なので、芝を張る際には芝生マット同士の間を少し空けて張る「目地張り」という方法があり、こうすれば芝生マットのコストを抑えることができます。

 

我が家もDIYで芝生を張ったので、芝生マット同士の幅を3cm~5cmぐらい間を空けて張りました。

4月に芝を張って夏にはキレイに生えそろうかと期待していたのですが、結果はボコボコ。

 

芝と芝の間のスキマが埋まっているところもあれば、枯れて剥げてしまう場所もありムラだらけとなりました。

 

作業が大変というわけではないですが、見た目が不揃いなのは気になりますね。

 

そして何よりもぶっちぎりで草取り

そして最後に栄えある大変だったで賞をぶっちぎりで受賞したのは「草取り」作業です。

 

もうね。雑草の量が半端じゃないのよ。

 

春から夏にかけて45Lのゴミ袋を何袋分捨てたか覚えてないくらい雑草をとっては捨てました。(多分20袋ぐらいは捨てたんじゃないか...)

 

草取りのために朝5時に起きて、30分~1時間は無心で草をむしっていました(笑)

(寝坊してやらない日も半分くらいありましたが(笑))

 

特に猛威を振るっていた雑草は、「スギナ」「エノコログサ(ねこじゃらし)」です。

 

6月~7月は、ただただ無心にちぎっては投げ、ちぎっては投げを繰り返していましたが、

2週間もすれば再生してくるので、途中から効果のありそうな対処法に切り換えることにしました。

 

そのおかげか、8月に入ってからは、気になった時に数本とるぐらいの作業で落ち着けることができるようになりました。

 

雑草との闘いの記録はまたいずれブログで書きたいと思います。

 

でもこの草取り作業、実は私の芝の張り方と管理の仕方に間違いがあったから起きてしまった事件であることが発覚...

 

未然に防ぐ方法は後述しますが、本当に大変でした。

 

芝張りで失敗した原因

雑草だらけの芝生

さて、草取り作業が発生してしまった原因ですが、私の体験から考えてみると、この1点が問題だということが分かりました。

それは、

 

施工費用をケチったこと

 

この1点に尽きます。

 

草取りをしていて気が付いたのは、雑草は芝生マット同士の間の目地から生えてくるということでした。

 

目地へのケアを怠らないことが今回の事件を未然に防ぐ方法だったのです。

 

それでは「施工費用をケチった」という内容は具体的にどんなものか紹介します。

コストを抑えるために「目地張り」の間隔を広くしたこと

まず、コストを抑えるために「目地張り」をしたことについてですが、

この方法はかなり一般的であり、「目地張り」自体が悪いということではありません。

 

問題は「目地張り」の間隔を広くとってしまったことです。


目地張りで芝を張った直後の庭

我が家で目地張りした際の芝生マットの間隔

 

通常、「目地張り」は芝生マット同士の間を3cmほど開けて並べていく手法です。

我が家は芝を張る面積が広範囲であったため、最初は3cm程度で並べていましたが、後半は芝生マットが足りなそうだということで5cm~7cmぐらいの間隔で並べていました。

 

この間隔を広くとってしまったのが良くなかったのです。

 

実際の面積で考えても、芝を張る面積はざっくり52㎡で芝生マットの数が36㎡分でした。

 

本来の「目地張り」の効果は購入した芝生マットの面積の1.3倍多く施工できるというものですので、今回は芝生マットを40㎡分購入する必要がありました。

 

目地の目土を補充しなかったこと

天然芝を張ったあとは、目土・目砂という目の細かい川砂のような土や砂をまく必要があります。

これは、芝の保湿効果を高めるとともに、芝が拡大するのに利用するランナーが露出して痛むのを防ぐ効果もあります。

そして、もう一つ重要な効果が、目地から生える雑草を抑える効果です。

 

雑草も植物ですから、光合成ができなければ大きく育つことができません。

目地に目土をすることによって、雑草の芽に蓋をし雑草の繁殖能力を抑えるのです。

 

この目土は水やりや雨ですぐに流れてしまうので、こまめに補充する必要があります。

しかし、私は目土代もケチったため最初の芝張りの時に撒いただけであとは補充をしませんでした。

 

また、目土代をケチったのもありますが、我が家は軽トラックのような大量に荷物を運ぶ車を所有していなかったこともあり、芝生や目土の買い足しが面倒くさかったということもあります。

 

 

雑草と戦いをする羽目になった原因はこの2点です。

 

後の管理を楽にするための芝張り方法

それでは、管理を楽にするためにはどうればよかったのでしょうか。

 

それは、芝生を張るときは「目地張り」ではなく「ベタ張り」にすることです。

 

まず「ベタ張り」についての説明ですが、「ベタ張り」は芝生マット同士に間を空けず、マット同士をくっつけるように張る方法です。

 

芝生マット同士に間を空けないので、その分芝生マットを購入する数が増えますが、この方法が一番いいと思います。

 

ベタ張りのメリット

  • 雑草が生えにくい
  • 平らで均一な芝生が作りやすい
  • 芝張りした年の夏には生え揃う
  • 目土を撒く量を減らせる

「ベタ張り」は目地がないので、目地からの雑草が生えにくいこと、芝生がランナーを這わせて目地を埋めるまで待つ必要がないので、芝が根付けば均一な芝生がすぐに出来上がります。

春に芝生貼りをしたら、その夏にはキレイな芝生でバーベキューが楽しめるのです。

(残念ながら、私は芝生が生え揃わなかったために友人を呼んでのバーベキューは来年に持ち越すことになりました...)

 

また、目地がないので目土を補充する必要がありません。

芝を張った最初は目土を撒く必要がありますが、その後撒かなくていいのであればコストも労力を節約できます。

 

こんないいことづくしの「ベタ張り」ですが、デメリットを上げるとするならばコストがかかることです。

施工面積全ての芝生を敷き詰める必要があるので、初期費用はかかります。

しかし、目土の補充するコストが減るので、ランニングコストを考えると全体的なコストが高くつくというわけではないです。

 

芝張り失敗。それでもやってよかった理由

水やりに乱入するこども

さて、失敗した原因と解決策を紹介しましたが、私は今回の失敗をしててでも芝生を張ってよかったと思っています。

 

その理由は、天然芝を張る過程で多くの発見や達成感を得られることです。

芝を張るために必要なことを調べ、自分の庭の状況を知り、雑草との闘いで雑草の対処方法を知り、ようやくあるていど生え揃ってきたところで、大きな達成感を得ることができました。

そして何よりも、我が家で過ごすことがより一層好きになりました。

 

もし管理が楽という理由で、業者に依頼して人工芝を張っていたら、庭で積極的に過ごそうという気持ちは起きなかったかもしれません。

 

苦労して作ったからこそ、この庭が出来上がった時に何をしようか考えるのが楽しくて仕方ありません。

 

また、子どもたちにも良い経験をさせることができたと思います。

芝が成長する姿を見せたり、雑草とりの時に庭にどんな草や花、虫がいるか一緒に調べたり、水やりの時に楽しく水遊びしたり、芝刈り機で芝を刈るのを楽しんだりなどなど

 

DIYを通じて得られた経験が数多くありました。

幼いながらも感じることが多かったのか、家に入っても外での出来事を楽しそうに話してくれます。

 

芝張りの結果を見れば失敗して苦労しましたが、芝張りをDIYしたことは大成功でした。

まとめ

今回は、天然芝の芝張りで何が大変だったのか、どうすれば解決するのか、また芝張りを失敗しても天然芝をおススメする理由について紹介しました。

ポイントは次のとおりです。

  • 天然芝は管理がとにかく大変
  • 管理を楽にしたいなら、初期費用をケチってはいけない
  • 苦労して管理することで自宅に対する愛着がより一層強くなった。

 

天然芝を管理することはとても大変なことです。

嫌々だと到底続けることは難しいです。

 

失敗したからもうダメだとか、どんなにやっても終わりがないからやめようと思わず、

見方を変えて、新しい発見や達成感を得られると思えば、どんな作業も楽しくできると思います。

 

天然芝をこれから張る方、張ったけど心が折れそうになっている方の参考になれば幸いです。

以上、とーやでした。バイバイ!

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